2007年6月

Robotic Calf-Feeding System for Six Hundred Calves
Progress in Animal Handling and Slaughter
New Bovine Milk Test for Johne's Disease
Japan Imports More Pork from USA
Japan Import More Dairy Products from USA


子牛600頭用の自動給餌システム

アリゾナ州のVanderwey brothersは恐らく世界最大のミルクやスターターの子牛用自動給餌システムを所有している農場です。この給餌システムは以下の4つのパーツから成りたっています:

1) 子牛給餌ユニット ミルクを水と混合する
2) データ処理装置 給餌ユニットのコントロールとデータ処理
3) トランスポンダ 子牛の首付近につける個体識別装置
4) ミルク給餌ストール 子牛がミルクを飲む場所

このシステムの画像やもっと詳しい情報がウェブ上に公開されています:http://www.delaval.com(Dairy Knowledgeをクリックし、左のバーからEfficient Calf Managementを選択してください)(訳注1:日本語版ホームページ http://www.delaval.jp/

Vanderwey brothersでは4,700頭の牛から搾乳しており、子牛と未経産牛は合わせて2,400頭飼育されています。こちらの農場では産まれた子牛は最初の10日間はハッチで飼育し、その後自動給餌システムに移動させます。各ペンに入れる牛は30頭で、2つのペンで1台の自動給餌システムを共用しています。ペンが20個あり、DeLaval社の自動給餌システムは10台あります。

子牛の首にはトランスポンダが装着された首輪がかけられています。給餌ストール内に牛が入ると、リーダーが子牛を識別し、正確な量のお湯とミルクを給餌します。このシステムはそれぞれの子牛にいつ、どのくらい、どの飼料を給餌するかがプログラムされています。このシステムを使えば、どの牛が食べ、どの牛が食べていないかをモニターすることができます。オーナーは毎日2回このレポートをチェックしています。

子牛が10日齢になったら自動給餌システムに移します。給餌ストールの使い方を覚えさせるのに1日かかります。子牛は離乳を迎える45日齢までここで過ごすことになります。子牛は、最初は6クオート(約5.7L)のミルクが給餌されます。これが次第に増加し、35日齢までに9.5クオート(約9L)が給餌されます。子牛は1日に5回までしかミルクを飲めないようにシステムが組まれています。

Vanderwey brothersでは最初のスターター量を1日当たり1.3ポンド(約590g)に設定しており、これを徐々に増やしていき最終的には1日5ポンド(約2.3kg)を給餌します。ミルクの給餌量は35日齢から減らし始めます。45日齢にはミルクは全く給与されず、未経産牛用のペンに移動させられます。このようにゆっくりと離乳させるため、スターターのみの食事になったときも子牛にかかるストレスが少なくて済みます。

自動給餌システムのメリットは何でしょうか? Vanderweys brothersではメリットはデメリットを遥かに凌ぐと言っています。子牛は大量のミルクを給餌されて育つため、増体率が非常にいいそうです。45日で体重が2倍になるそうです。牛が病気にかかって問題になったこともないそうです。設備費・装置費・人件費の削減が可能ですし、ボトルやバケツやワゴンの心配をしなくていいのです。この農場では5人の従業員で750頭の子牛の世話をしています。自動給餌システムがなければ10〜15人は従業員が必要になるでしょう。つまり、人件費を50〜65%削減できることになるのです。

自動給餌システムでは同じニップルを使って複数の子牛にミルクを飲ませます。それでも、子牛が病気にかかったことはありません。毎日3回自動的に洗浄されるようになっています。さらに、1日おきに洗浄しています。健康な10日齢の子牛だけが給餌システムに入れるようになっており、これでさらに病気になりにくい環境が作られているのです。
自動給餌システムをもってしても優れた子牛管理は必要です。従業員が自動給餌システムをいかに管理するかを学ぶのには時間を要します。Vanderway brothersでは自動給餌システムはコストが安いことから、将来はもっと広がると見込んでいます。

ウィットモア先生のコメント

Vanderwey brothersはスウェーデンを訪問した際に初めて自動給餌システムを見たそうです。スウェーデンでは、やや一般的なシステムです。ミルクの量を変えて給与するというのは興味があるところです。約9Lのミルクというと相当な量です。なるほど、速く育つわけです。35日齢以降にゆっくりと離乳するという点も気に入っています。ミルクをまだたくさん飲む時期から集団で暮らさせることにも賛成しています。これはとても大きなメリットです。人件費の削減もメリットとして上げられるでしょう。ゆっくりと、しかし着実に売上は伸びるのではないかと私は思っています。

News Letter from Dr. Whitmore, 2007年6月 No.1


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