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酪農業界はこれまでにどれほどの改革を経てきたでしょうか。大規模農場の両サイドにカーテンのある自然換気牛舎は長い時間をかけて変化しているだろうと思います。それが今、新しいスタイルの牛舎が登場し、再び酪農産業に改革が起きようとしているようです。
新型の牛舎は、それほどコストをかけずに夏は涼しく、冬は暖かくできるという特徴があります。この新型牛舎の建設費用は旧型のカーテン付自然換気牛舎に比べて、牛1頭当たり$500以上安く済みます。これだけ安いのですから、酪農者達がこの新型牛舎の登場に沸き立っているのは容易に理解できます。
この新型牛舎は低屋根型横断換気(low
profile cross ventilated : LPCV)牛舎と呼ばれています。牛舎の片側には空気を冷やす大型の蒸発パッドが備え付けられています。逆側にはたくさんの換気扇がついています。外気は蒸発パッドを通じて取り入れられ、牛舎の中を通り抜けて逆側の換気扇から外へと排出されます。屋根は非常に低く、傾斜も0.5インチ〜12インチ(約1.3cm 〜30cm)と非常に緩やかです。LPCV牛舎の屋根には断熱材が使用されています。LPCV牛舎の特徴的な構造として、牛2列ごとに設けられているバッフルを挙げることができます。バッフルとは垂木からぶら下がっている薄い板状の構造物です。牛のストールベッドの6フィート(約183cm)上方に下がっています。このバッフルをつけることで空気の流れが下を向き、牛が横臥して休息しているところまで届くのです。バッフルの機能を理解するには、ご自分の目で確認しなければいけないでしょう。
LPCV牛舎では、1分で空気の入れ替えがほぼ完全に完了することが研究により確認されました。バッフルの位置での気流速度はファンの回転数を最大にした時に時速6.67マイル(約10.7km)にも達しました。そして、アンモニアレベルは自然換気牛舎より約4倍も低かったのです。研究者らはLPCV牛舎の空気は最上質で、牛達も今まで見たことない程心地よさそうだったと述べています。
換気扇を回すのにかかる電気代は自然換気牛舎で牛1頭当たり$26.25といわれていますが、LPCV牛舎の場合、8列だと$21.26、16列だと$10.65と言われています。もし外気が90°F
(約32℃)だったとすると、蒸発パッドを通過した空気は一気に75°F(約24℃)まで下がります。ただし、湿度によって温度の低下の程度は異なります。中には、ロックアップスタンチョン上部に取り付けられた配水管から水を出して牛にかけ、牛が冷えやすいように工夫している酪農家もいます。
もっとも重要なことはLPCV牛舎だと夏場は涼しく、冬場は暖かく過ごせるということです。空気の質も牛の快適度も素晴らしいものです。社員の労働条件もまた素晴らしいものです。また、LPCV牛舎のほとんどは砂の牛床と砂沈殿水路を採用しています。
LPCV牛舎のメリットをまとめると…
1. |
バッフルを使って牛の高さまで空気が降ろされる |
2. |
全ての牛が一つ屋根の下におり、ミルキングパーラーに近い。 |
3. |
建設コストは自然換気牛舎より安い |
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牛を冷やすのにかかる電気代が安い |
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換気扇が地表レベルにあるので操作が容易 |
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占有面積が小さいので土地が選びやすい |
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飼料ワゴンの入れ口以外は牛舎の戸は閉まっているため、ハエ・鳥対策が容易 |
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空気の質が良い |
9.
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夏は涼しく、冬は暖かい |
10. |
冬と夏の従業員満足度が高い |
LPCV牛舎のデメリットをまとめると…
1.
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100%機械で換気しているため、予備の発電機を用意しておかねばならない。 |
2.
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屋根に雪が積もると荷重がかかって問題になる |
3.
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雪荷重と機械的換気に関して必要なことは、技術担当が100%正しく全てをやらなくてはならない。 |
News
Letter from Dr. Whitmore, 2007年10月 No.1-1